動名詞とto不定詞の使い分け・例文(例題)

動名詞とto不定詞の使い分け・例文(例題)について英語入門者向けにまとめました。

「動名詞」と「to不定詞」の違い

動名詞は「現実をあらわす」のに対して、to不定詞は「非現実をあらわす」という違いがあります。

【現実をあらわす動名詞の例】
I forgot buying the game. (私はそのゲームを買ったことを忘れた。)
※ゲームは買っているが、買った出来事を忘れている=現実

【非現実を表す不定詞の例】
I forgot to buy the game. (私はゲームを買い忘れた。)
※ゲームをまだ買っていない=非現実

「forgot」のように、to不定詞と動名詞を両方とる場合は、意味が異なる場合があるので注意が必要です(変わらない場合もあります)。

動名詞を目的語にとる動詞 enjoy, recall, finishなど
to不定詞を目的語にとる動詞 want, decide, agreeなど
動名詞と不定詞を共に使え、意味が変わる動詞 forgotなど

「動名詞」と「to不定詞」で意味が変わる代表例

remember Ving 「Vしたことを覚えている」
remember to Vは「これからVすることを忘れない、覚えておく」

forget Ving「Vしたことを忘れる」
forget to V「Vし忘れる」

try Ving「(結果を見ようと)ためしにやってみる」
try to V「(何か困難なことを)しようと努力する」

regret Ving「Vしたことを後悔する」
regret to V「遺憾ながらVする」

動名詞を目的語にとる動詞(enjoy)

enjoy(~を楽しむ)は次のように動名詞を目的語にとります。

I enjoy playing this game. (私はこのゲームを楽しんでいる)

「楽しむ」の対象は「このゲームをプレイしている」という現実の行為であって、「これからゲームをプレイすること(to不定詞)」という非現実ではありません。
よって、動名詞(現実の行為)が使われます。

to不定詞を目的語にとる動詞(want)

want(~をしたい)は次のように動名詞を目的語にとります。
to不定詞は非現実をあらわす。to不定詞を目的語にとる動詞の例を見ていこう。

I wants to play this game. (私はこのゲームをプレイしたい)

「ゲームをプレイしたい」というのは願望であり、まだ起きていない未実現のことなので、to不定詞が用いられます。

【ポイント】前置詞の後ろは動名詞(不定詞はダメ)

前置詞(名詞の前に置く詞)の後ろには通常、名詞が来ます。

前置詞 + 名詞 [=前置詞の目的語] 

動名詞(動詞+~ing形)は、動詞に名詞の役割を持たせたものなので、前置詞の後ろには動名詞が来ることもあります。
ただし、不定詞の名詞的用法(to + V)は、名詞よりも動詞の性質が強いため、前置詞の目的語にはなれないため、前置詞の後ろに置くことが出来ません。

○ 前置詞 + Ving
☓ 前置詞 + to V 
【動名詞】前置詞 + Vingは良くて、不定詞は駄目な理由
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