TOEICの品詞問題の対策方法についてまとめました。
品詞問題とは
品詞問題とは語尾が異なる単語が選択肢に並んでいる問題タイプです。
TOEICの品詞問題は、リーディングセクションのPart5で出題されます。
1つの英文に対して4つの選択肢が登場し、その選択肢の中から空欄に当てはまるものを選ぶ問題形式です。
【例題】
Tom chose Jade Homes as their main _____ of office equipment.
(A) supply
(B) supplier
(C) supplement
(D) supplication
この問題では、空欄の直後に名詞が入るため、正解は(B) supplierです。
TOEICの品詞問題は、繰り返し練習することで克服できます。
品詞の選び方
品詞問題では、以下のようにして品詞を選びます。
- SVOCの文の要素が揃っている場合、空所に入るのは修飾語(形容詞 or 副詞)。品詞問題では主語とイコールにならないことが多い。そのため、「S is a —」のように前に冠詞があるなど明らかに名詞が入る場合であれば補語には名詞を選び、そうでないなら補語には形容詞を選ぶと良い。
- 空所が名詞を修飾していたら形容詞。
- 空所が名詞以外を修飾していたら副詞。
【例題1】語尾から品詞を判断できるケース
Inspection computer that breaks down easily should be checked on a ——– basis.
(A) regular
(B) regularly
(C) regularize
(D) regularity
空所の前後を見ると、前が冠詞a、後ろが名詞basisです。
一般的に「【冠詞】+【形容詞】+【名詞】」という形にあるため、空欄には形容詞の(A) regular(定期的な)が入るとわかります。
【全訳】
故障しやすいコンピュータは定期的に確認したほうがいいですよ。
【補足1】
なお、語尾のルールから(C)は副詞(〜ly)とわかります。また、副詞からlyを抜いたものが形容詞というルールから(A)が形容詞だとわかります。
【補足2】
(A) regular(定期的な)
(B) regularly(副詞:定期的に)
(C) regularize(動詞:規則化する)
(D) regularity(名詞:規則性)
【例題2】動詞の後に入る目的語(名詞)
My company emphasizes cross-departmental collaborations as a way to encourage ——– and share knowledge across the company.
(A) innovate
(B) innovation
(C) innovative
(D) innovatively
【解答】
空所の前後を確認すると、前が不定詞 to encourage(奨励する)、後が接続詞 and、その後に動詞 share (共有する)があります。
よって、空所には動詞 encourage(奨励する) の目的語となる名詞が入ります。選択肢の中で名詞は (B) innovation(革新)だけで意味も通じるのでこれが正解だとわかります。
補語に名詞も入る可能性もありますが、「S is a —」のように前に冠詞があるなど明らかに名詞が入る場合でなければ補語には形容詞を選ぶと良いでしょう。
【全訳】
私の会社は、企業全体で革新を奨励し、知識を共有する方法として、部門横断的な協力を重視しています。
【補足】
(A) innovate(動詞:革新する)
(C) innovative(形容詞:革新的な)
(D) innovatively(副詞:革新的に)
・emphasize (重視する)
・cross-departmental collaboration (部門横断的な協力)
・encourage (奨励する)
・share knowledge (知識を共有する)
【例題3】S+V+Cの補語に入る形容詞
My factory remains ——– during renovations to expand its production capacity.
(A) operation
(B) operational
(C) operate
(D) operationally
【解答】
空所の前はremains (~のままである)です。
remainは第2文型(主語+動詞+補語)をとる動詞で主語と補語を繋ぎ、補語が主語の性質や状態を意味します。
したがって、主語 (My factory) を説明する語句が空所に入りますが、選択肢の中でこの主語を説明できるのは形容詞 (B) operational(稼働中の)です。
【全訳】
私の工場は、生産能力を拡大するための改修中も稼働しています。
【単語等】
(A) operation(名詞:操業、運営)
(B) operational(稼働中の)
(C) operate(動詞:操作する、運営する)
(D) operationally(副詞:操作上、運営上)
・renovation (改修)
・expand (拡大する)
・production capacity (生産能力)
【例題4】(前置詞)+(副詞)+(動詞ing形)
Art Museum maintains its reputation for excellence by ——– selecting pieces for its permanent collection.
(A) careful
(B) carefully
(C) cared
(D) caring
【解答】
空所の前に前置詞(by)、直後に動名詞(selecting、選ぶこと)と目的語のpieces(作品) があります。
前置詞との動名詞の間には、動名詞を修飾する副詞が入るため、選択肢の中で唯一の副詞である (B) carefully(慎重に)が正解です。
(前置詞)+(副詞)+(動詞ing形)という形があることを覚えましょう。
【全訳】
美術館は常設コレクションの作品を慎重に選ぶことで、卓越性に対する評判を維持しています。
【単語等】
(A) careful(形容詞:注意深い)
(B) carefully(副詞:慎重に)
(C) cared(動詞 care「気にする」の過去形・過去分詞形)
(D) caring(形容詞:世話をする、名詞:介護 動詞 care「気にする」のing形)
・maintain ( 持する)
・reputation (評判)
・excellence (優秀性、卓越性)
・select ( 選ぶ)
・permanent collection (常設コレクション)
【練習問題1】基礎レベル
問題1
The CEO is known for his _____ leadership style.
(A) effective
(B) effectively
(C) effectiveness
(D) effect
【解説】
解説: 形容詞「effective」は名詞「leadership style」を修飾します。したがって、正解は (A) effective です。
問題2
Despite the _______ weather, the outdoor event was a great success.
A) unfavorable
B) unfavorably
C) unfavorableness
D) unfavor
解説: この文では、天気を形容する形容詞が必要です。したがって、正解は A) unfavorable です。
和訳: 好ましくない天気にもかかわらず、屋外イベントは大成功でした。
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