【英語】it代名詞の使い方と例文

it代名詞の使い方と例文についてまとめました。

it代名詞とは

it代名詞とは、その名のとおり代名詞として機能するitです。
代名詞の基本的な使い方と同じく、itが前の語句や節、文の内容を受けます。

【例文】
My car didn’t work because it was out of order.(私の車が故障していたので、動きませんでした。)
→ itは My carを受けている
Who is that person? It’s Tom.(あの人は誰ですか。トムですよ。)
→ it は that person を受けている
Do it now or not? It depends on you. (すぐやるか、やらないか。それはあなた次第です。)
→ itが前の文全体を受けている
 

形式主語のit

itには、形式主語という用法もあります。
これは、形式的に主語の位置にitが置かれます。

【例文】
It is difficult to speak English.  (英語を話すのは難しい。)
→主語itは、後ろに続く不定詞(to speak English)を受けている。

It is easy for me to speak English.(私にとって英語を話すのは簡単だ。)
→主語itは、「to speak English」を受けている。

 It is bad that a typhoon is approaching this country today. (今日台風がこの国に接近するとは運が悪い。)
→主語itはthat節を受けている

時間、距離、天気のit

英語は必ず主語が必要です。そのためら、主語となる語句を形式的に文頭へ置く使い方があります。
時間や日、距離、天気などを表す場合には、形式的な主語としてitを使います。

【例文】
 What time is it now? (今、何時ですか?)
 It is 7:45. (7時45分です。)

 What day is it today? (今日は何曜日ですか。)
 It is Sunday. (日曜日です。)

 How far is it to your city? (あなたの街までどのくらいありますか。)
 It is 10 miles. (10マイルあります。)

 It is raining.(雨が降っています。)

上の例文のように、時間や日、距離、天気などを表す場合の形式的な主語としての it が用いられます。
また、このitは、特に受けるものはなく形式的に用いられてるため、日本語には訳しません。
 
## It seems that(~らしい)

 It seems that節〜で、「~らしい」という意味になります。
 seemsの他には、happenやappearも動詞として用いられます。
 次はそれらの動詞を用いた場合の意味になります。

 It seems that ~(~らしい、のように見える)
 It appears that ~(~らしい、~のように見える)
 It happens that ~(偶然に生じる)

 主語itは形式的なもの(文の体裁を整えるために用いられている)で、特に受けているものはありません。
 文の意味の中心は that節になることから、 とも言えます。

【例文】
①It seems that she made cookies. 
②It seems that he was ill. (彼は病気だったようだ。)
 
「It seems that〜」はto beを用いて表すこともできます。

【例文】
①She seems to have made cookies. (彼女はクッキーを作っていたらしい。)
②He seems to have been ill  .(彼は病気だったようです。)

「It seems that〜」の例文のthat節の中は過去の時制となっているので、to beを用いて書き換える場合、時制を合わせるために「to have 過去分詞」を用いています。

強調構文(分裂文)

強調構文「It is + 名詞 or 代名詞 + that節」は名詞 or 代名詞を強調します。
強調するものをIt is の後に置き、残りの文を that 以下に分けることから、「分裂文」ともいいます。

【例】
 It is my older brother that went to the school.(学校に行ったのは「兄」です。)
→「兄」を強調している

 It is the school that she went to. (兄が行ったのは「学校」です。)
→「学校」を強調している

「人」を強調する場合は、「that」を「who」に置き換えることができます。

【例文】
 It was Tom who went to the school.
 (「トム」です、学校に行ったのは。)

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