【仮定法とは】過去・過去完了・未来・現在の違いと例文

仮定法とは?過去・過去完了・未来・現在の違いと例文について英語入門者向けにまとめました。

仮定法とは

仮定法というのは、「もし宝くじが当たっていたら、高級車を買えたのに!」というような「現実とは違う夢や理想などの話」をするときに用いられます。
逆に、現実に起きそうなことを話す場合は「直説法」を用います。

仮定法の種類 用法 例文
仮定法過去 If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would/could/might + 動詞の原形 現在の事実に反する仮定 If I were rich, I could buy it.
もし私が金持ちなら、それを買えるのに。
仮定法過去完了 If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would/could/might + have + 過去分詞 過去の事実に反する仮定 If I had known, I would have told you.
もし知っていたら、あなたに伝えたのに。
仮定法現在 主語 + 動詞A + that + 主語 + (should) + 動詞の原形 提案、命令、要求、主張を表す We demanded that the lawyer show us the file.
我々は弁護士にそのファイルを見せるよう求めた。
I wish + 仮定法 I wish + 主語 + 動詞の過去形/過去完了形 現在または過去の事実に反する願望 I wish I had seen it.
それを見ていたらなあ。
as if + 仮定法 主節 + as if + 主語 + 動詞の過去形/過去完了形 まるで~のように He spokes as if he were Italian.
彼はまるでイタリア人のように話した。
He spoke as if he had been there.
彼はまるでそこにいたかのように話した。
仮定法未来 If + 主語 + should + 動詞の原形, 主語 + would/could/might + 動詞の原形 未来の仮定 If it should rain, we would cancel the trip.
もし雨が降ったら、旅行を中止するだろう。
直接法 If + 主語 + 動詞の現在形, 主語 + will + 動詞の原形 現実の条件を表す If it rains, we will cancel the trip.
もし雨が降ったら、旅行を中止する。

「He speaks as if he were Italian.」の「were」が「was」でないのは、仮定法過去を使っているためです。仮定法では、主語が「I」や三人称単数(he, she, it)であっても、be動詞は「were」を使います。これは、現実とは異なる仮定や願望を表すための特別なルールです。

仮定法現在

仮定法現在は、要求、提案、命令、主張などを表す動詞の後に続くthat節で使われます。
この場合、that節内の動詞は常に原形になります。思が実現されるかが未定(仮定的)ですが全くの想像とは異なります。また、話し手の意図や希望を強調する意味合いがあり、そのような場合に「仮定法現在」を使います。
以下は、仮定法現在を使う動詞の例です。

  • request(要求する)
  • suggest(提案する)
  • recommend(勧める)
  • insist(主張する)
  • demand(要求する)
  • ask(尋ねる)
  • require(要求する)

なお、仮定法現在では、that節内の動詞が原形になるのは、以下の理由からです。

  1. 形式の統一: 仮定法現在は、動詞の形を統一することで、要求や提案の内容を明確に伝える役割があります。動詞の原形を使うことで、文の構造がシンプルになり、理解しやすくなります。

  2. 命令や提案の強調: 動詞の原形を使うことで、命令や提案の強さや重要性を強調することができます。これは、話し手の意図をより明確に伝えるための手段です。

例文

I suggested that we go to the station. (私はその駅に行くことを提案した。)
It is essential that she get the key. (彼女はその鍵を入手することが必要不可欠です。)
The teacher suggested that he study harder. (先生は彼にもっと一生懸命勉強するように提案しました。)
They insisted that she be present at the meeting. (彼らは彼女が会議に出席するように主張しました。)

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